テリー伊藤まで一体どうしたのだ?

今日、テレビ朝日系の『スクランブル』(司会:佐々木正洋長野智子)を見ていたら、
石破茂がとんでもない吠え方をしていた。


海自自衛官時事通信社の記者に対して
『彼らは酒を飲んでいた』
と証言した件についてである。


まるで石破茂衛相が
自衛隊員は、マスコミ人どもには自衛隊の本当の実情を絶対に言うな!」
とテレビ放送を悪用して暗に命令しているかのような有様であった。


ところが、もっと驚いたのは、この石破茂の暴言に対する
テリー伊藤黒鉄ヒロシ佐々木正洋長野智子の情けない反応である。


ハッキリ言って、
交替前後両方の当直士官をはじめ、見張り役まで全員が、酔っぱらって酩酊状態にあった
とでも考えなければ、とても考えられないような、お粗末な衝突事故であり、
お粗末な報告の連続である。


さもなければ、
海事自衛官全員が全員、極度に怠慢で、極度に無能と考えざるを得なくなるような衝突事故である。


なにしろ、イージス艦「あたご」は、漁船団に対して警笛すら鳴らしていない。


もちろん、酒瓶などは海に簡単に捨てられる。証拠隠滅・口裏合わせは極めて容易。


また、軍隊のようなファシズム組織にあっては、
よほど制度設計上の工夫が施されていない限り、
同僚や上司の規則違反を上司に内部告発するなどということはまず不可能である
と考えざるを得ない。


内部告発のための制度上の仕組みは、
日本国の場合、一般企業でさえ、極めておざなりなままである。
上司たち自身が、表面上は何をどう取り繕っていようと、
内部告発されたら堪らない』と自己保身にあの手この手で狂っているからである。


それ故、
内部告発は、一部の先進的な組織体を除き、今のところ、
自分に対する多勢に無勢でのいじめや、人事・昇進・昇級での差別を
わざわざ自分で惹起してしまう危険性のほうが明らかに大きい。
とんでもない悪循環である。
ところが、そういう事件が実際に警察組織でさえ起きている。
ひどい話である。


日本政府や国会議員たちは、
内部告発保護制度にもっと真面目に取り組むべきである。


したがって、一般には、今のところ、
匿名を条件にマスコミ人に証言するしか安全な内部告発はできない。
自衛隊員の場合であれば、なおさらである。
日本社会は、こういう点において、明らかに病んだままなのである。


にもかかわらず、
石破茂は、いかに防衛省全体が病んでしまっているかをまるで分かっていない。
テリー伊藤黒鉄ヒロシも、
防衛省全体含めていかに日本社会全体が病んでいるかをほとんど分かっていない。


なぜ、テリー伊藤黒鉄ヒロシは、
石破茂のような詐欺師的防衛オタクに防衛省改革をやらせ続けよう
などと考えることができるのだろうか?


確かに、この日まで新聞各紙は、
あたかも石破茂防衛省改革に取り組んで来た人物であるかのように書いてきた。
しかし、それはマスコミ人どもが、
まさにそういうふうに石破茂にダマされ続けてきたというだけの話に過ぎない。
実際は、何も改革されておらず、
改革されたどころか以前よりもますますブッたるんでいる防衛省の姿を
国民にさらけ出してくれているだけの話に過ぎない。


うっかり、この文章を読まれた方は、
実際に起こっている事実の深刻さ・不愉快さ・不合理さをよく考えていただきたい。


ともかく、私は、テリー伊藤を高く評価していただけに、
今回、極めてガッカリした。