松浦大悟も「寄らば大樹の陰」?

民主党秋田県連:松浦氏入党のニュースで思うことがある。

小選挙区制 」「 二大政党制 」は、どうにも日本国民、特に日本の政治家たち自身に対応しかねるものがあるのではないだろうか?

衆院自民の勝ち過ぎの弊害、参院民主の勝ち過ぎの弊害に最も気付くべきは、当然、当の国会議員たち自身のはずである。

ところが、当の国会議員たち自身が「寄らば大樹の陰」の「極楽」(河村たかし談)に自ら埋没したがっているのである。

そして、党内は、自民党民主党ともに、かなりのファシズム体制である。少なくとも、かなりの非民主主義体制である。ほとんどの国会議員は、党執行部のための駒、もっと悪く言えば、自己保身と税金泥棒の奴隷に自ら成り下がることに満足してしまっている臆病者のようにしか見えない。

自民党民主党も、「 小選挙区制 」「 二大政党制 」の弊害が如何に日本国民のきめ細かさや勤勉さに合わないか、真面目に考えるべき時はとっくの昔に来ているはずである。

解決策は、政党連合体しかない。勿論、大政翼賛会的なことにはならないように、二つ以上の政党連合体が必要不可欠である。

政党連合体であれば、首相候補も発見し易い。何よりも首相候補が育ち易く、活躍し易い。

政策(法案)的にも、政党連合体であれば、多角的な検証、多角的な修正作業がしやすいし、常時せざるを得ないはずである。

政党連合体であれば、賛成か反対か、せいぜい棄権、という判断だけしていれば、国会議員が無事務まる、などということはあり得なくなる。相異なる人間で構成されている政党である以上、修正作業を通じて何らかの有意義な貢献をし続けなければ、自分たちの存在意義を否定してしまうことになるからである。

「細部に神は宿る」と言う。民主主義政治を、「数の横暴」「権力の横暴」だけのただの乱暴な二大政党制に自ら堕落させてしまっては、日本人的にはただのとんでもない自殺行為であろう。

議論はあらゆる角度から尽くされねばならない。そして「数の論理」(多数決、2/3再可決)「権力の専制(乱用・悪用)」は、極力、これを避けねばならない。

これは明治維新以来の基本原則であり、岩倉使節団開明的な松菊木戸孝允からして「民主主義」「数の論理」の危険性・弊害に明確に気付いていたくらいである。

民主主義的に立憲政治さえ行なっていれば良い政治が行なわれる、などという幻想の下、「大正デモクラシー」は確かに現出しはしたが、その腐敗ぶり・無能ぶり・軍部へのおもねりぶり・暗殺・軍事クーデター・近衛文麿によるファシズム宣伝などのため、自分たちで民主主義的な立憲政治を自ら軍部ファシズムに完全に明け渡してしまった。そういう愚、そういう危険性を「 小選挙区制 」「 二大政党制 」に感じてしまう。

そういう愚、そういう危険性を、国会議員たち自身がまず察知し行動すべきなのだが、どうやら現実はその真逆らしい。ほとんどの国会議員の資質に、極めて深刻な根本的な問題があると判断せざるを得ない・・・・・。



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民主県連:松浦氏入党を承認「知事選候補はこれから」 /秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20080812ddlk05010010000c.html
2008年8月12日13時1分配信 毎日新聞
 民主党県連(寺田学代表)は11日の常任幹事会で、松浦大悟参院議員(民主党・新緑風会・国民新・日本)の同党入りを承認した。党本部常任幹事会の承認を経て、今月中にも正式に決まる見込み。

松浦氏は07年7月の参院選で、民主、社民両党の推薦を受けて無所属で立候補して初当選した。当初から民主党入りの意向を表明していたが、社民党県連が反発。今年1月に民主系の参院会派「民主党・新緑風会・日本」(現在の民主党・新緑風会・国民新・日本)に入会した。

寺田代表によると、7月上旬に松浦氏から入党の相談を受けたという。山本喜代宏社民党県連代表は「会派入りした段階でこの問題は終わっている。ただ社民支持者の中には不満もある」と述べた。

またこの日の常任幹事会では、次期衆院選での秋田1〜3区での社民党との選挙協力を正式に決定。党本部の方針に基づき、全国郵便局長会(全特)の政治団体郵政政策研究会」の協力を得られるよう、高松和夫・県連幹事長が働きかけることを決めた。

09年春の知事選について、高松幹事長は「具体的な話はない。みんなで候補者像を作っていきたいと話し合った」、寺田代表は「(候補者は)白地で考えている」と述べるにとどまった。【岡田悟】