日本人

愚かさ・臆病さ故の集団幻想

以下は、毎日新聞2008年3月4日朝刊の発信箱からの引用=転載。集団幻視の海 玉木研二(論説室) 情報を冷静かつ迅速に掌握、整理できない。 今の防衛省に始まったことではない。 旧軍に苦い教訓がある。 最たるものは1944年10月の台湾沖航空戦だろう。 米軍…

幕末の薩長土の志士たちとは異なり、悪しきヒエラルキーを自ら壊滅してしまう見識と智慧と勇気を昭和戦前の軍人はほとんど全く持っていなかった。

『日本のいちばん長い日』(岡本喜八監督)を観た。 昭和戦前の日本軍部の暴走のすさまじさ・御しにくさは、 日本のまともな政治家にとって最も頭の痛い問題であろう。 防衛大臣でも防衛庁長官でも 共に「衛相」とでも呼ぶことにして、元通り、防衛庁長官・…

己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり

以下は、2007年瀬戸内寂聴日めくりカレンダーからの引用=転載。 出家したのちのある日、最澄の 「 己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり 」 のことばが、ビシッと石を投げつけられたかのように、 胸に突き刺さってきた。 自分を捨てて菩薩行を積むことの大…

愛=渇愛=煩悩

以下は、2007年瀬戸内寂聴日めくりカレンダー2月13日からの引用=転載。 釈尊が人間の愛を渇愛(かつあい)と呼び、 それを煩悩の一つとされたことからみても、 若かりし日の釈尊は、人の愛にとことん苦しまれた経験がおありだったのではなかろうか。(引用…